【後編】KiQのインターンの現場解剖:実際働いてみて感じたプロのデザイナーのレベル感

前回に引き続き、現在KiQへインターンとして参加している学生へのインタビューの後編をお届けします。

ーーKiQでの業務は、非言語のテーマが多いです。捉えにくいものも多いと思いますが、それについてはどう感じますか。菊地さんが常に意識している所作などは、インターン前にはほどんと意識することがなかったものだと思います。

三沢:
インターンさせていただきながら学んではいるけれど、まだ十分に捉えられてはいないなと思っています。所作については自分が無意識でも有意識でもしているものなので、せっかくならもうちょっと上品に、菊地さんを真似て振る舞いたいなという気持ちがあります。

働くようになってから、美しい所作への意識が生まれて目が行くようになったので、自分の中の意識も変えていきたいですし、社会に向けてもう少し何かしらの好印象をもってもらえるような振る舞い方ができたらなって思います。

こうしてお話していても、言語化するのに苦手意識があって、難しいです。もし非言語のもので自分の中の表現したいものを言語の代わりに表現してくれるなら、言葉以外のアプローチとして自分に取り込みたいですね。非言語のボキャブラリーを増やして、表現の幅を広げたいです。

森:
所作については、動作の言語で、空間を変えられるものとして、少し分かりかけているような気がしています。インターンを始めてから、言語の概念では言い表せないものがあると分かるようになりました。自分が美しい所作をすると、精神的にも上を向けて、その空間にいるほかの人にも少し「おっ」と思っていただくことができるなと。

現場に行って始めて菊地さんにお目にかかったときに、なんかすごいなと。オンラインでの画面越しでは分らなかった、空気感の違いが感じられました。動きの一つ一つでここまで表現できるんだとすごく驚きましたし、こういう方に出会ったことがなかったのでリスペクトしています。

三沢:
私も菊地さんをすごくリスペクトしています。仕事を通してクリエイティブに関して得られるものもあるけれど、所作など、同じ女性として勉強になることがたくさんあります。女性だから男性だから、ということはあまり言いたくないけれど、女性のらしさを活かしているところは個人的に学びが多いです。

菊地:
非言語については、どう捉えてどう感じたかを伝えられるようになると良いですね。言葉でも絵でもよいのですが、反復の練習をして表現していくことで良い所作も身に付きます。所作は、稽古です。

仕事を通して、デザイン力だけじゃなく、感覚から生まれる立ち振る舞いとか、日本の伝統的な技を学べる機会は多いですね。KiQではロボットを扱っていたり、実は日本舞踊のワークショップをしていたりもしますから。人として内面を磨ける機会はかなり多くありますね。

ーーインターン生には、さまざまな可能性がある場所ですね。実際に今インターンをしているお二人は、どんな方にKiQでのインターンが合うと思いますか。

三沢:
私みたいに、自分の方向性がまだ定まっていない人にはぜひ関わってもらいたいなと思います。自分の得意とする部分が見える業務が必ずあると思うので。
学校で作品をつくっていても見えてくるものはあると思うけれど、仕事として作品づくりをすると、必ず期限や制限があります。限られた時間や条件の中で、どれだけクオリティを上げられるかを考えて、つくったものを必ず誰かに共有する中でしか得られないものがあると、私は思うようになりました。
KiQの多岐に渡る業務では、自分の得意なものや、好きなものが見えやすくなるので、まだ目指すものが見つかっていない人にこそ来てほしいです。

菊地:
そうですね。私自身も、10代、20代の最初はやはり迷っていたんですね、自分は何者になれるのかと。まだ社会に出ていないから、自分の良さなんて分らなかったし、漠然としていました。
手ごたえを感じられる瞬間って、いいプロジェクトに出会ってそれを形に出来たときとか、小さな成功の積み重ねです。KiQにはそういう成功体験が経験できる現場があるし、自分が関わったことが明確にアウトプットされていくのは他の現場にはないかなと。

森:
僕は、超デザイナーという人よりは、アーティスト寄りの感覚的なものを持ち合わせている人の方が楽しめる職場だと思います。僕自身はデザイナーとして学んできたけれど、良い意味でそれを否定されることも多くあります。もちろん、デザインする中で技術やリファレンスは必要なのですが、もうちょっとアーティスティックな感性が要ります。例えば街を歩いていて、ここに木があるな、葉の緑が綺麗だなと感じられるような、そういった感覚な感覚のある方。そういう広い視野でものごとを捉えられる方だと、仕事を楽しめる場所だと思います。

菊地:
森さんのいう視野については、きっとだんだん広がっていった結果広い視野を持てるようになると思います。自分だけの狭い世界ではなく、私やその周りの人たち、プロジェクトに関わっている人たちからその技を盗んだり九州できるものはきっとあります。
他のデザイン事務所でのインターンではできないと思うのは、今はまだインターンも代表の私と直接的に対話ができるポジションであることですね。私とのコミュニケーションを通して、その人自身に進化してほしいと思っています。

何かがむしゃらに見つけたい、自分がこうなりたいというものがなくても、自分に自信をつけたい、何かを見つけ出してほしいという子にも向いているのかな。

KiQに関わる人は、男性だから、女性だから、人種がどうだから、というようなことは関係ありません。多様な感覚知をもっている人をKiQでは尊重し、評価しているので、そこについてきてくれる人たちを大事にしています。メンバーにはどんどん活躍してもらいたいし、私より活躍する人が出てきてほしい想いもあります。

長い目で見ると、私自身が経営やクリエイティブを100%関わることはなくなっていくと考えています。やっぱり次世代の、20代のリーダーに任せていきたい。チーフデザイナーやアートディレクターを目指せる環境なので、インターンから社員になる道もありますね。

ーーありがとうございます。最後に、インターンのお二人が考える今後についてお話していただけますか。

三沢:
私は、もっと現場に参加したいと思っています。6月に現場に参加させていただいたときに得るものがとても多かったので。菊地さんのおっしゃる通り、実際の現場を体験できるのも、ほかのインターン先ではなかなかないことではないでしょうか。今後もお力になれるものがあるなら、ぜひ現場でデザインの仕事の空気を直に感じる経験をを増やしたいです。

森:
僕は今年度で大学卒業となるので、できたらKiQに就職して成長していきたいと思っています。今までにインターンもいろいろ経験しましたが、一番自分らしくいながら、会社のために働ける環境は本当に貴重です。KiQは、自分らしさと会社のためになる働き方が、上手くバランスをとって両立できる職場です。

菊地:
ありがとう、今日は二人の考えが聞けてよかったです。またみんなで現場に行きましょうね。


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一緒にデザイン業務に携わりたい方からのご応募をお待ちしています。

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菊地あかね

東京を拠点にするデザインスタジオKiQ(キク)のFounder & CEO、ディレクター。18歳で仙台から単身ニューヨークへの大学留学を経て、文化の奥深さを探究しに芸者修行。修行を通じて、和の振る舞いに感化される。デザインスタジオKiQでは、アート・文化・テクノロジーの調和をテーマに、これまでにないモノ・コトの再変換を行っており、マルチディシピリナリー(人種・世代を超えた多様な視点)な価値観をクリエイティブとともに提供している。所作コレオグラファーとしても活動し、人間やロボットなどの振る舞いを「所作」の概念でデザインする独自の専門家として国内外で活動。