IKEBANA VR EXPERIENCE

Art, Communications, Digital, Experience, Naming,

言語からの解放 花と心を通した、深層体験

日本の文化の生け花は、近年ではなかなか触れ合う機会がない受け継がれた芸術の一つです。欧米のフラワーデザインは、3次元のどこから見ても統一したフォルムでアレンジがなされています。一方で、生け花の場合は見る方向を正面と定められています。 本作ではその生け花の立体構造と流儀の立て方を眺めながら、植物との対話を生け花と所作をVR空間で追体験することをゆるし、デジタルでしか表現しきれない非現実のアンバランスな空気感から問いを与える体験設計を施しています。 花と向き合うという自然と共存してきた日本ならではの所作を、仮想空間で行うことで日本人からすると強烈な違和感を作り出しています。生け花の起源は古代からのアニミズムの流れとして、植物を立てることで神を招くという行為が考えられています。または、採取した植物を空間にて再構成する行為に基づくという研究もあります。 植物は動物と異なり、切り落としても適切な処置をすればある程度生命を維持することができ、こうした植物の特性に神秘を見たと考えられ、それは常緑樹信仰にも通じ、人の手の及ばない神秘の力を花器の上で包括的に保全する所作であるとも考えられます。 草月流の監修のもと発表された本作品は、SXSW2018でリリースされ国内外で評価を受けました。経産相の大阪万博誘致コンテンツに指定され、ACERのアワードでは最優秀賞を獲得。身体の不自由な人々や、Stay Homeでの文化体験の在り方として、ホスピタリティアートとしての価値を文化の再変換により見出しました。 視覚から解放され、じっくりと味わうことを許す仮想現実と生物の共存が、小気味よい命の感触をユニヴァーサルに表します。

  • Client

  • Team

    Direction: 菊地あかね
    Produce & Development: BBmedia

  • Year

    2018

  • Partner

    Supervision:大谷美香( 草月流 )

  • Category

    Art, Communications, Digital, Experience, Naming

Next Work

Kibiro Kabuki ver