イベントレポート前編:EDU×ART Conference「教育×アートにおけるロボットの共存」

イベントレポート前編:EDU×ART Conference「教育×アートにおけるロボットの共存」

2024年11月12日(火)、ATR(株式会社国際電気通信基礎技術研究所)とクリエイティブスタジオKiQの共同プロジェクト「Shosa: Future Dialogue」の公開イベント第3弾が、けいはんな学研都市にあるATRで開催されました。

テーマを「教育×アートにおけるロボットとの共存」とし、今後の社会においてロボットが家庭や教育現場にどのように導入されていくのか、また「所作」を通じた人とロボットのインタラクションの可能性について、教育者、研究者、クリエイターが意見を交わしました。

FutureDialogue公式webサイト

http://www.geminoid.jp/projects/shosa/

FutureDialogueコンセプトムービー

https://www.youtube.com/watch?v=IvVypHfrDso&t=13s

登壇者の紹介:

石黒浩教授: 大阪大学基礎工学研究科教授、 ATR石黒浩特別研究所客員所長、大阪関西万博テーマ事業プロデューサー、 AVITA株式会社代表取締役。 アバター、 知能ロボット、 芸術、 哲学に興味を持つロボット工学の研究者。

船山智氏: アンドロイドインタラクションクリエイター。自律アンドロイドのインタラクションデザイン・システム開発を行い、アンドロイドの価値あるインタラクションの実現を目指す。

菊地あかね: KiQのFounder兼CEOで、「所作」研究家・ディレクター。人間やロボットの動作や振る舞いを「所作学」という視点から捉え、独自の表現方法で国際的に活動しています。

宮内俊樹氏: 大学を卒業後、 雑誌編集者を経て、2006年ヤフー株式会社に入社。その後はオリジナルメディア「Future Questions」の編集長のほか、2020年11月よりディップ株式会社の執行役員としてバイトル等のメディアプロデューサー、di総合研究所所長として活躍。2022年5月より株式会社トラストバンクに移籍し、ガバメントクラウドファンディングの責任者に就任。2023年よりKiQの戦略パートナーとして新規事業を担当。

宮内俊樹氏: 大学を卒業後、 雑誌編集者を経て、2006年ヤフー株式会社に入社。その後はオリジナルメディア「Future Questions」の編集長のほか、2020年11月よりディップ株式会社の執行役員としてバイトル等のメディアプロデューサー、di総合研究所所長として活躍。2022年5月より株式会社トラストバンクに移籍し、ガバメントクラウドファンディングの責任者に就任。2023年よりKiQの戦略パートナーとして新規事業を担当。

マライア・シャーミ: アメリカのオハイオ州出身。同州のコロンバス芸術大学では、イラストレーションと美術史を専攻する。大学卒業後、2018年より日本に住み始め、中学校で外国語教師として勤める。2024年よりKiQにてリードデザイナー、イラストレーターとして在籍。

プログラム概要:

  1. Experience Program / ロボットとの未来の対話の体験

    参加者がロボットと対話を体験するプログラム。ロボットの微細な表情や動きが人間の感情にどのような影響を与えるかを体感し、「ロボットが笑ってくれたと感じた」という声が多く寄せられました。

  1. Visionary Dialogue / 講演・ディスカッション

    登壇者たちによる講演とディスカッション。石黒教授は「ロボットの曖昧な表現が人の想像力を引き出し、深いコミュニケーションを生む」と説明し、他の登壇者も家庭や教育現場におけるロボットの可能性について意見を交わしました。

石黒教授は、人とロボットのインタラクションにおいて「曖昧さ」が重要であると説明し、明確な感情表現を避けることで人間らしい「心のやり取り」が生まれると説きました。また、船山氏はロボットのニュートラルな表情が「参加者に幼少期の誰かを思い起こさせる」ことに言及し、ロボットが人間の記憶や感情に深く関わる存在になり得ると解説しました。

教育現場でのロボット活用については、マライアが「ロボットの所作が子どもたちの感情を引き出し、心の交流のきっかけになる」と自身の体験も交えて説明し、宮内氏は「ロボットが人間の内省を促し、自分の優しさや人間性を再発見させる役割を果たせる」との見解を示しました。

後編では、参加者からの体験談やアンケートの結果を反映し、ロボットが教育現場や家庭においてどのような心の交流をもたらすか、さらに掘り下げていきます。