「その人本来の美しさ」をつくる方法とは|所作ワークショップ・イベントレポート

「その人本来の美しさ」をつくる方法とは|所作ワークショップ・イベントレポート

KiQでは「美しさ」をとても大切にしています。これは、代表の菊地の人生で大切にしている価値観の一つにもなっています。菊地と同じように美しさを大切にしていて、美しくなりたいと思っている方は多くいらっしゃると思いますが、「美しい」という言葉に込める意味合いは人によって違いが大きく出るものです。

はっきりと決まった形がないけれど、確かに存在する「美しさ」について、皆さんと考えてみたいと11月10日(金)、KiQでは初めての所作のワークショップを、女性限定として行いました。

テーマは「Shosa あなた本来の美しさを見つける -所作デザイナーから学ぶ、内と外から磨く振る舞いのビューティーメソッド-」。講師を務めたKiQ代表の菊地が、これまでに「所作」や「美」をテーマにさまざまなクリエ―ションを行ってきた経験から、人によって基準が違う「自分にとっての美」を考え、つくるきっかけとなればと設定したものです。

ワークショップは、「あなたの美の基準は?」と問いかけ、ノートに考えを書いてもらうところからスタート。基本的に女性は、美の基準をもっている方が多いです。たとえば身なりを整えるとか、姿勢を正すとか、メイクに何かしらの工夫をするとか。最近はカラー診断や骨格診断などをもとに、自分らしさが出ているかや、自分らしさをどのように表現するかという基準が何かしらあるものです。

それらの基準の中から、菊地が今回伝えたかったのは、それぞれの過程の中にある「動き」についてでした。

参加された方で、所作や振る舞いが美の基準ですという声は多くはありませんでした。挙げられたのは、顔や全身の表面的な部分や、丁寧に暮らすなど美しい暮らしをつくるための習慣についてがほとんど。でも、だからこそ、普段は気づかれない、気付きにくい、そして目に留めることはほとんどないものだけれど、意外と目立っているもの。さらに、今後は表立ってフォーカスされていくであろう所作について、お伝えできればと考えています。

「所作は、メイクやファッションのような見た目だけではなく、蓄積されたものから生まれてくるもの。蓄積された美は、簡単には手に入らないし、知れば生き方自体が変わるものです。私はそういう、生き方までも変えてしまう、日本に古くからある所作を発展させたShosaについて、きちんと伝えていきたいと思っていますし、今回のワークショップを行い、その想いが強まりました。」(菊地)

ワークショップでは、「人はどこから美しさを感じるか」についても一緒に考え、お伝えしました。皆さんからの答えは、顔やフォルム、存在感、手などといったもの。パーツを挙げるとすれば、一番美しさを表現できるのは手だという考えは、菊地も同意見だそう。手は、身体の先端にあって、人間にとっては一番コントロールしやすい部分。手先が乱雑な状態なのか、意識して整えているのかで、見る人に与える印象は大きく変えられます。接客や日本舞踊などの世界でも、指先が整わないうちは思ったような表現ができないとされる、とても重要なパーツです。

目に入る部分から美しさを感じる人は多いもの。一緒にいる人の上半身は視界に入りやすいので、視覚的には上半身の情報にフォーカスされることがほとんどです。ただ、身体って連動しているものなので、下半身の動きが上半身に連動してくるようなことがあります。Shosaとは、表情までも範囲として含めた全身のマルチモーダルな表現なのですね。

「メイクやヘア、顔の美しさというのは確かにあるけれど、Shosa的には、全身が連動して表現されるのが美しさだと私は思っています。まずは全身をちゃんとしようと、ワークショップでは美しく見える角度の話をしました。人は真正面より、横や斜めからの方が様々な面が見えて、美しくみえますよと、私の座り方や食べ方を実際にお見せしながらお伝えしました。全身を美しく見せた後で、頭・肩・手・腹・足・つま先と、一つずつのパーツを美しい位置に整える。そのあとで、再び全身を考える、という3段階の構造が、Shosaでの美しさの作り方ですね。」(菊地)

そういったことを踏まえつつ、後半の時間は、皆さんからの質問にお答えしました。「食べ方はどうしたら美しく見えますか」「デートのときにはどうしたらいいですか」など、具体的な場面を挙げての質問が多くありました。確かに、大事なシーンでは美しく振る舞いたいものです。

質問に対し菊地からは、「三手の考え方で振る舞うと、美しい印象を与えられますよ」などといったアドバイスがありました。三手とは茶道の裏先手の言葉で、ものを1回で取りきるのではなく、3つの動作で取ることです。箸を右手・左手・右手の順で取ることや、それを応用してスマホやペンなども三手で取ってみると丁寧にきちんとした印象に見せられます。皆さんその場で試しながら、身につけようと熱心に耳を傾けている様子でした。

菊地の所作のベースが和の文化にあるので、ワークショップ内では茶道や日本舞踊など和の文化の型をを日常の振る舞いに取り入れる方法を多くお伝えしましたが、「ご自身が好きなもので良いので、一度型を学ぶことは、美しい所作への近道です」と菊地はいいます。型とは、その分野の中で研究され、最も美しいとされているもの。「洋のものが好きな方は、バレエから学ぶなどというのもよいと思います。大切なのは、型を使えるようになることよりも、美しさの基準をもって、自分らしい美しい振る舞いを見つけるのがおすすめです。」

自分らしさをつくる方法の一つとして、ワークショップ内では菊地が季節ごとに作っているというムードボードを公開。「自分に似合う服や雰囲気、メッセージなどをまとめて見られるようにしておくと、自分の世界観をつくる要素がどんどんクリアになってきます」。好きなもの・似合うものを並べ、試した結果も反映しながら活用していくと、徐々に客観的に「自分らしさ」が分かるようになってくるそう。「自分に似合う服が選べない」という相談には、「ムードボードを育てて自分の好きな要素が定まっってきたら、その中で最も美しい形ってどなんなんだろうとか、 その中での究極を考えていくと、今回のワークショップのテーマ『自分らしい美しさ』が、ちょっとずつ見えてくるかなと思います」とお伝えしていました。

ワークショップを終えた菊地は「今回ご参加いただいた方とお話しながら、Shosaを学ぶと目利き力が上がることなど、私も学びや再発見がありました。パートナー選びについての相談もあったのですが、Shosaを磨くようになって良い出会いが増えたなど振り返りましたね。そういった、人生を形作る大事な部分を形成してくれるものがShosa。今後もさまざまな方法で皆さんに良さを広めていきます。」と話していました。

KiQでは今後も、このような場で所作についてみなさんと一緒に考える時間をつくりたいと考えています。所作に関する書籍も制作中ですので、楽しみにしていてくださいね。